足を組むと姿勢が良くなる!?
- 2016-4-12
調子はいかがですか。
池袋・目白の脱力集中整体、田中孝祥です。
毎日働いたり、パソコン仕事をしていると
自然と足を組むときがあります。
どうして足を組まないほうが良いのか?
足を組む。
片方の足を逆側にのせる。
ちょっとカッコつけた仕草でもあり、色っぽい仕草でもありますね。
まあ、お行儀はよくないんですが^^;
お行儀、マナーの面から相手に失礼でもあり
身体に負担がかかるからやめたほうが良い、という意見もあります。
では具体的に、足を組むことで身体にどのような影響があるのでしょうか?
・足の長さが変わってくる
・骨盤がゆがむ
・背骨がゆがむ
・肩こりの原因になる
パッとあげてみましたが
上記のような影響が、まことしやかに噂されています。
流れをハッキリさせると
足を組む→姿勢が悪くなる→体調が悪くなる
という図式です。
たしかに、この図式は合っています。
足をずーっと長い時間組んでいると、姿勢が左右非対称になります。
非対称の姿勢は、身体に余計な力がかかるため、体調が悪くなりやすいです。
例えば
腰の神経を圧迫すれば腰痛がでますし
首の位置が崩れれば頭痛がでやすくなります。
ですが
この一般的な図式は、もっとも重要な要素、本質を忘れています。
それは、足を組む理由。
どうして足を組むのか?ということです。
本質は、足を組む理由だった
足を組み続けることが、身体にとって悪い影響を与えている、ということはわかりました。
では、どうして足を組んでしまうのでしょうか。
身体の癖?
無意識にやっている?
足が疲れるから?
どれも正しいといえば、正しい。
が、もっとも大切なのは足を組む理由、本質です
足を組むという現象だけみていては、
身体への影響という結果は変わりません。
足を組む。
疲れたときや、考えるとき、無意識にやっていることが多いです。
・毎回、同じ側の足を組む
・座っているときが圧倒的に多い
・寝ているときはときたま行う
・股関節が外側に開く(外旋)
・脚の位置が固定される
・お尻の筋肉がストレッチされる
こういった特徴が挙げられます。
身体に起こっている物理的な変化は
足を組むことで、脚が固定されて安定するということ。
ふらふらしていた足腰が固定されることで
前方に重心を向けやすくなる、つまり作業姿勢が安定するのです。
これが本質。
そもそも、足腰がふらふらしているから
対処法として、足を組みたくなってしまうのです。
足を組むことでメリットがある?
足を組むことは、現象であり、それ自体が問題の本質ではない。
原因は、足腰がふらふらして不安定だから。
対処法として、足を組みたくなってしまうのでした。
つまり、足を組むということは身体にメリットがあるのです。
具体的にはお尻の深部筋がストレッチされること。
みんな大好き、インナーマッスル活性化です^^
お尻を形づくるのは、大殿筋という筋肉。
その奥に、梨状筋や大腿方形筋という外旋6筋があります。
外旋6筋は、身体にかかる衝撃を吸収する役割があるんです。
お尻の筋肉がクッションの役割をして、身体の負担をにがしている。
その背景には
ふだん固~~~~いアスファルトを、歩いて走っていること。
おなじ姿勢をずーーーーっと続けていること。
デスクワークで足が弱りがちで、疲れやすいこと。
そういった負担それぞれを、うまーく逃してくれている筋肉たちです。
外旋6筋が疲れてきたら、、、ストレッチして活性化させたくなるんですよ。身体としては。
だから足を組んで、ストレッチして活性化をねらっているんです。
無意識のうちにね。
足を組むことは、身体の無意識の訴えなのです。
メリットがあるから、足を組むのです。
足を組むストレッチ、実践しよう!
足を組むことには、お尻の筋肉のストレッチになるというメリットがあります。
いまあなたが椅子に座っているなら、さっそく足を組むストレッチをしてみましょう。
ふだんの足の組みかたではストレッチを実感できませんが
以下のようにすると、足を組むこと=ストレッチ を実感することができます。
・足を組みます。これは普段とまったく同じ。好きな側で足を組んでください。
・組んだまま、身体を前に倒します。足を組むと下半身が固定されるので、そのまま上半身を前に倒しましょう。すると、お尻の奥の筋肉が伸ばされる感覚があります。
たったこれだけ。
さらに実感したければ、左右の足で比較する良いです。
疲れ度の違いも明らかになります。
今日から、足を組んで姿勢を変えよう
いかがだったでしょうか?
足を組むということは、姿勢を崩すことにもなりますが
足を組むそれ自体は悪いことではありません。
かえって、姿勢をよくすることにもつながってきます。
だから
腰をいためないためには、足を組まないようにしましょう!
という意識づけは無意味です。
どうして足を組みたくなるのか、原因がそのままだから。
足は、うまく組んでストレッチしたほうがよい。
しっかり足腰から変えていけば、違和感なく身体を再構築できます。
お尻のストレッチとともに、実践していってくださいね。