カラダブログ

膝痛で歩きにくい人の旅をサポートしてきました。

  • 2017-6-4

調子はいかがですか。

池袋・目白から徒歩7分、脱力集中整体の院長田中孝祥です。

 

先日、足の動きに難のあるお客様からご依頼がありまして、旅サポートとして伊勢神宮までいってきました。

気持ちのよい場所ですね、伊勢は。

実際に現地で確認してみると、面白い観点や便利なポイントがあったので、報告がてら記事を書いてみます。

 

 

 

まず、今回の旅の目的から。

三重県にある伊勢神宮に行きたい!おかげ横丁を歩きたい!

ということで、お仕事を受けさせていただきました。

 

 

東京から出発でしたから、伊勢まではギリギリで日帰りできる距離です。

さいきんJRなどの鉄道は、足が不自由でもサポートが充実してきているので全く問題なし。

問題があるとすれば、伊勢神宮の参道だろうという予想でした。

新幹線の中

 

伊勢神宮は外宮・内宮と2つあり、それぞれの宮と駅も数km離れています。

また大きな神社ですから参道が長い。

そして石段がある。

 

ポイントとしては上記の3点。

今回は時間の都合上、外宮は行かないことにして、内宮とおかげ横丁に絞ってみました。

 

 

 

そして当日。

伊勢市駅からはタクシー。

参道前は整備されていて歩きやすかったです。

伊勢神宮の内宮

参道の中。

玉砂利があって、足元が不安定な人だと大変でした。

とはいえ砂利の大きさは小粒なので、足があがらないレベルで転ぶということはなさそう。

伊勢神宮参道

 

一番の問題は、石段でした。

本殿前でも20段近くのけっこう大きな石段。

写真で奥のほうに確認できますが、比較的若い女性でも歩きにくそうにしているレベルですから、もともと歩きにくい人となると大変さがレベルアップします。

伊勢神宮階段

手すりはありません。

 

2017年現在、建物をつくるときには建築基準法というものがあり、階段には手すりをつけることが義務化されています。

が、伊勢神宮にはない。

この裏側には、神社の式年遷宮では最新の建築基準法の適用外ということがあります。

 

のちに詳しい人に教えてもらったのですが、式年遷宮で神社を移す際は新しく建て替えるわけではなくて、元からある建築物を移動させているだけなので、昔の手すりなしでもOKという法律が適用されるようです。

ということは、これから数年経っても手すりがつく可能性は低いということでしょう。

 

なお、五十鈴川におりるのにも段差がありました。

五十鈴川

 

なんとか登って、降りて。

次の問題としては、距離でしょうか。

大きな神社ですから、けっこう距離がありました。

 

歩数計ではかってみたところ、5000歩いってました。

健康な人ならちょうど良い歩数ですが、歩きにくい人にとっては重労働です。

休憩しながら。

 

そうそう。

座るところはいくつか見られたので、とても助かりました。

水やお茶を飲むところもあるのですね。

 

 

そしておかげ横丁へ。

伊勢神宮隣にある200mくらいの通り。

お店がまとまっているので、とても便利でした。段差もなく素晴らしい。

 

じゃっかん尻切れトンボですが

これ以降は何事もなく、都内までサポートさせていただきました。

 

 

総括すると、神社は伝統的な文化を優先していますから、基本的には肢体不自由者の配慮はしていません。

とはいえ座るところなど景観を損なわないレベルではサポートしてくれていますから、ある程度動けるかたでしたら多少の旅サポートで参拝できるでしょう。

今後も手すりやエレベータなどは導入されにくいでしょうが、都内などは若干近代化した神社仏閣もみられるようです。

 

伝統と機能の両立は難しいですが、今後に期待ですね。

 

 

今回はここまで。

また次回、お楽しみに。

 

脱力集中整体 院長 田中孝祥

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