整体とはなんだ?原点を探る。
- 2016-2-18
調子はいかがですか。
脱力集中整体の田中孝祥です。
整体ってどういうこと?
自分の症状は、整体に行けばいいの?
それとも他に行ったほうがいいの?
という方のために、整体のルーツ。原点をハッキリさせておこうと思います。
目次
数多くある、身体改善系のお店
近年、身体を改善する、リラックスするお店が増えてきています。
整形外科。理学療法。リハビリ。柔道整復。鍼灸。あんまマッサージ。ロミロミ。足つぼ。気功。リラクゼーション。作業療法。筋トレ。カッサ。タイ古式。アロマ。オイル。
そして、整体。
自分の身体の症状が
果たしてどのお店に行ったら、治るのか。
選択肢が多すぎるのです。
その中でも、きわめて多様なお店があるのが、整体。
・国家資格者のお店もあれば、なんの資格のない人もいます。
・高額なお店もあれば、ほとんど無料なお店もあります。
・徒手療法だけのお店もあれば、酸素カプセルのような機械を使うお店もあります。
そもそも、整体ってなんでしょう?
「整体」という言葉から原点を探る
じつは、「整体」という言葉ができたのは昭和です。
意外と最近ですよね。
昭和以前、例えば江戸時代以前の日本はどうだったか
江戸時代の日本はどうだったかと言うと
2.漢方のお医者さんに診てもらう
3.骨法で整復してもらう
の3種類しかありませんでした。
つまり、
疲労や不定愁訴→鍼灸・あんま
内科→漢方医
外科→骨法・活法
という分類でした。
骨法・活法というワードを初めて聞いた人も多いと思います。
骨法・活法とは、日本古来の武術や柔術で怪我をした人の対処法として発達してきた療法。
今でいうところの、柔道整復の原型です。
関節をバキバキやって身体を整復し、身体が元気になる治療法です。
この骨法・活法が、江戸時代後期から明治にかけて体系化・統合され、
さらにアメリカの代替医療であるカイロプラクティック・オステオパシーと混ざることで
「正体」・「正體」という日本独特な言葉が生まれてきたのです。
「整体」の生まれ
そして1943年、野口晴哉により「整体」という言葉が生まれ
「整体」が体系化されます。
書籍「健康の自然法」という本に「整体」が載っています。
この時代の整体とは、
体癖を整えることにより、健康を自然につくりあげること。
日本人にあわせて、古武術×柔道整復×オステオパシー・カイロプラクティックを組み合わせたハイブリッド。
それが整体なのです。
身体の奥から体癖を整え、健康をつくることが整体のミッションです。
リラクゼーションと整体は違う?
ここで、ちょっと紛らわしいのがリラクゼーションです。
整体とリラクゼーションって同じじゃない?と思いがちですが
リラクゼーションは、整体とはまったく別物です。
リラクゼーションの前身であるマッサージは、18世紀にスウェーデンで発展しました。
オイルマッサージに代表される、身体の表面を整えるサロンを戦前に輸入し、広まっていったのがマッサージ。
ですが、戦後にGHQが整備した 鍼灸・あんま・マッサージ師の法律により
マッサージが国家資格者しか行えないようになってしまいました。
その法律の抜け穴として生み出されたのが、リラクゼーションです。
ですから、リラクゼーションは身体の表面を調整するもの。
体癖を整える整体とは、まったく別のルーツを持っているのです。
整体とはなんだ?ルーツから考えると
まとめると
・日本人の身体にあわせた、体癖を整えて健康に導くのが整体である
・リラクゼーションのような、身体の表面を調整する手技とは一線を画する
ですから、
身体の癖を治したい、奥から健康になりたい人が、整体に合っていると言えます。
さて。
ちょっとだけ、整体について詳しくなったでしょうか。
ルーツを探ると、少しだけ正体が明らかになります。
あなたの求めるところにあわせて、お店を選んでくださいね。