肩のケガをきっかけに声が出しにくくなったお客様の改善事例
調子はいかがですか。
池袋駅から徒歩7分、痛みと張りを解消する脱力集中整体、院長の田中孝祥です。
今回はお客様の改善事例として、肩のケガをきっかけに声が出しにくくなったお客様からのクチコミと脱力集中整体で施術した内容をご紹介いたします。
目次
肩のケガがきっかけに声が出しにくくなったお客様からのクチコミ
お客様は28歳の女性で、全体としての満足度、院長の対応の満足度、整体技術の満足度の3点では「とても満足」との評価をいただきました。
クチコミの内容として整体を受けようと思ったカラダの症状と整体をうけたあとの変化や感想、そして脱力集中整体院長のコメントを記します。
カラダの症状と整体での変化
Q. 整体を受けようと思った身体の症状を教えてください
A. 右肩のケガが原因で体の動きが悪くなっていました。また息の吸いにくさがありました。
Q. 整体をうけて、身体にどのような変化がでましたか?
A. 呼吸しやすくなりました。とりわけ腹筋が使いやすく、声も出しやすくなりました。
脱力集中整体からのコメント
クチコミありがとうございました!
今回は肩がキッカケとなり息が吸いにくくなっていたカラダを、肩関節の動きと肋骨の動きを出すことで声も出しやすくすることをテーマに整体させていただきました。
肩の怪我であっても、呼吸や声の響きに影響することは多くあります。影響のでているところを軒並み動かせるようにしていきましょう。
息が吸いにくくなったり呼吸に違和感がある=肩が原因、というわけでは必ずしもありませんが、肩が影響することは事実です。
どのように関係するのか、また脱力集中整体ではどのように対処するか少し解説していきます。
声が出しにくいとき脱力集中整体で施術した内容
まず前提となる状況をお話します。
今回は肩の怪我というはっきりとした心当たりがあり、息が吸いにくくなっていると感じているようでした。
肩の怪我(打撲や四十肩など)が発生する前には呼吸が問題なく、肩の怪我の後には呼吸に違和感がでているようであれば、きっかけは肩の怪我と言えるでしょう。
肩の怪我がどのような状態なのか、チェックしていく必要があります。
肩の怪我が原因で声が出しにくいときは、脱力集中整体でどのように対処するか
打撲のあとに腕があがりにくくなっている状態でしたから、肩は関節の可動域が制限されている状態です。
腕があがりにくくなっていると、具体的な関節としては肩甲上腕関節・肩鎖関節・肩甲胸郭関節といった部分が動きにくくなっています。
また肩の隣の関節である肋間も動きにくくなっている可能性が考えられます。
実際にチェックすると、肩甲胸郭関節と肋間が動きにくくなっていました。
打撲による痛み自体は完治していましたから、痛くなっていたときに固定していたことによる関節の硬さといえます。
肋間が動きにくくなると、呼吸には確実に影響がでます。
以上のことから、今回の整体では主に肋間を動かせるようにすることで呼吸をしやすいようにアプローチさせていただきました。
次に、肋骨の動きと呼吸には具体的にどのような関係があるのか解説していきます。
肋骨の動きと呼吸の具体的な関係は?
まず呼吸というカラダの動きとは、肺の中の圧を変えて空気を入れる動作です。
もう少し詳しく言うと、吸気のときは肋骨でできている胸郭(肋間)やみぞおちの横隔膜を広げることで、胸郭内の圧力が下がり、肺がふくらみます。
肺がふくらむと中の圧が下がり、対外の空気が肺の中に入ってきます。
呼気のときは胸郭や横隔膜が縮こまって肺も小さくなり、体内の空気が出て行きます。
よく言われる胸式呼吸や腹式呼吸はこの空気の動きとは関係なく、どの呼吸方式でも肺の中の圧と空気の動きの関係はでてきます。
その上で、より胸郭を重要視すれば胸式呼吸に、より横隔膜を重要視すれば腹式呼吸とよばれます。
(腹式呼吸でも胸郭は動きます)
ですから、呼吸で重要な立ち位置である胸郭の動きが痛みで出にくくなると、呼吸がしにくくなり声も出しにくいという感覚がでてきてしまうのです。
胸郭(肋間)の動きを出せるようにする方法は?
前章では、呼吸しづらさの直接的な原因は胸郭にもあるという話をしました。
では胸郭・肋骨の動きを出したいとき、どのような方法をとったら良いのでしょうか?
胸郭・肋骨を動かしたいときの方法は、大きく分けて2種類です。
胸式呼吸を大きく意識的に行うことと、腕と腰を動かして伸ばすこと。
胸郭は、いわゆる胸部分では前後に、脇腹では左右に動く性質があります。
胸部分は胸骨とよばれる箇所に手を置き、吸ったときは前方上に、吐いたときは後方下に動くようにサポートをしてあげます。
脇腹部分では左右から支えるように下部肋骨に手を置き(前ならえの先頭の人のようなポーズ)、吸ったときは外側に、吐いたときは内側に動いていくようにサポートしてあげます。
意識的に胸式呼吸を行うことで、胸郭の間の筋肉を動かすことができ胸郭自体の動きも大きくなります。
腕と腰を動かして伸ばす方法は、肋骨の筋肉が肩や骨盤についていることを利用したストレッチ方法です。
腕は外側から頭に向かって伸ばし、脚も外側から逆足に向かって伸ばす、「いわゆる脇腹ストレッチ」の姿勢になります。
肩に痛みがある場合は痛みのない程度でかまいませんので、脇腹から脇の下にかけて伸ばしていくようにしてください。
横向きで寝た姿勢でストレッチすると、よりストレッチ感覚が得られるでしょう。
まとめ
今回は肩のケガが原因で声が出しにくくなっていたお客様からのクチコミと、脱力集中整体で施術した内容をご紹介させていただきました。
まとめると、ポイントは3つです。
肩に痛みがでている状況では、肋間が動きにくくなり呼吸に影響がでる
胸郭(肋間)の動きと呼吸は大きく関係する
胸郭の動きを出すには、呼吸のトレーニングと脇腹のストレッチである
肩の痛みをとりつつ、胸郭を動かせるようにしていきましょう!
クチコミにご協力いただいたお客様、ありがとうございました。
脱力集中整体 院長 田中孝祥